188弾
第188弾 1192022.05月号
119は救急車…
いえ、ギネス世界最高齢に認定されていた
福岡市の田中カ子(たなかかね)さんの年齢です!
明治、大正、昭和、平成、令和と5つの時代を生き、
コーラとチョコが大好き、119歳まで自分らしく過ごされたカ子さん。
最後は老衰で人生を終えられました。
偉大なる先輩を、我々は見習わなければなりません。
チョコといえば、糖質ばかり食べていては骨や筋肉は作られません。
最近、毎週のように『骨折して…』という連絡をいただきますが、
筋肉の少ない痩せ型の方が多く、
かつ貧血傾向でHb(ヘモグロビン)の値も13.5未満で…
みなさんの決まり文句が『ほうれん草とか野菜もしっかり食べている』
大切なのは野菜ではなくお肉・お魚・卵!
1日合計300gをめざしてくださいね。
そして骨に重力負荷をかけるための運動が大切です。
(そうです、糖尿病を治すコツとほとんど一緒です!)
もうひとつ大切なのは骨年齢。
すなわち骨粗鬆症の検査です。
女性は特に閉経直前から検査をして、
その後どれだけ骨を保っているかが勝負です!
骨折から入院となると、筋肉も減り、誤嚥性肺炎で亡くなることも…
まさに骨折り損です。
さて、今夜はカ子さんのご冥福を祈りつつ、
肉・魚・卵をつまみにシャンパンで献杯です!
(いつも通り(笑))
187弾
第187弾 桜切るバカ2022.04月号
満開の桜の散り際ほど情緒があるものはありませんね。
でも車の上にハラハラと舞う花びら、雨でも降った日には、
ぴったりとくっついて目もあてられません。
そこで駐車場の電線にかかりそうな枝から切るのですが、
昔から『桜切るバカ 梅切らぬバカ』であれば、
金城先生流には『どうせ切るなら咲いてるうちに』
このお花屋さんでは売っていない桜の枝を飾れば、
コロナ禍でも部屋で素敵なお花見ができますね!
どうせ、といえば、せっかく来院されたのに
『今日は採血したくない』
とおっしゃる方がたまに…
確かに痛い思いはしますが、大変有益な情報が得られます。
先月まではなんでもなかったのに、いきなり貧血になていたり、
だんだんと腎機能が悪化してきたり…
このことで[がん]などの大きな病気が発見できたり、
[腎不全]を早期に食い止められたりできるのです!
せっかく来院されたのなら採血をして帰りましょうね。
世界の平和な春を祈り手を合わせ、
謹んでシャンパンをいただきます(合掌)。
弾
第186弾 非常食2022.03月号
9月の防災の日から約半年がたちました。
地震、津波、噴火、大雪、台風や洪水…
いつ起こるかわからない非常事態に備えて、
年に一度ではなく、常日頃から備えるのは大切ですね。
クリニックでは水、カロリーメイトや缶詰、簡易トイレ、
そして数名分のインスリンを用意しています。
幸い使うこともなく、食品はおよそ2年くらいで
賞味期限を迎える頃にスタッフに配り、
また新しいストックを用意します。
無駄にしてはもったいないですからね。
2年くらいといえば、関節の破壊が始まって2年以内に
急速に進む関節リウマチ。
関節のこわばりや痛み、腫れが有名ですが、
日本人の100〜200人に1人いらっしゃるので、意外と多いかと。
リウマトイド因子/抗CCP抗体が陰性の
関節リウマチもあるので、難しい病気です。
4月より糖尿病・リウマチの両方を診察してくれる
大久保医師が我々のクリニックに入職しますので、
心配な方は早めにいらしてくださいね。
さて、そろそろ期限を迎える
カロリーメイトにあわせてシャンパン…
あら、案外いける(笑)
185弾
第185弾 湘南高校2022.02月号
異彩を放った石原慎太郎さんの訃報、89歳…
作家であり史上最強の都知事であり。
文武両道を重んじる自由な校風、
湘南高校の大先輩らしい生きざまだったかと。
リーダーとして見習うことが数多ある方でした。
ご遺族によれば膵臓がんが再発して闘っていらしたと…
膵臓がんといえば、史上最強のがんのひとつ。
最新の研究によると、CTなどで肉眼的に見えるまで大きくなる前に
すでに他に飛んで転移していると。
これでは早期発見してもなかなかの敵ですよね。
そこで金城先生はDUPAN-2という腫瘍マーカーの検査を
腹部超音波検査のときに行います。
まだ学会でも指針ができていませんが、
150以下という正常範囲内、例えば100近くの数字の方でも、
数多くの膵臓がんの方を発見してきました。
『先生、よくこんな小ささで見つけましたね!』
と、何度もがんの専門医に言われました。
ぜひ、年に一度は検査を受けにいらしてくださいね。
石原先輩の行動力に負けぬよう、なんとか早く見つけます!
『後輩よ、患者のために突き進め!』
今夜は湘南の大先輩を偲び、シャンパンで献杯です。
184弾
第184弾 箱根の坂2022.01月号
毎年ドラマのある箱根駅伝。
初出場で歴史の始まった笑顔いっぱいの大学、
難病でも走れるというメッセージ、
30歳をすぎて入り直し見事完走した教師…
当日の朝、ネットで検索した選手の中に、なんと知った名前
「伊吹くんだ!」
彼が中学の時、夏の合宿になぜか金城先生も
(スポーツドクターとして?)参加したのを懐かしく思い出しました。
その伊吹くんが5区で箱根の坂を今から登る!?
テレビにくぎ付けとなり、
「行け〜伊吹〜抜いたぁぁぁ!」
デッドヒートを制し3人抜いて往路をゴール!
まるで親の心境、涙が止まりませんでした。
それにしても、あのつづく坂でよく速いスピードが保てるもの…
坂といえば、金城先生も坂を登るときは
さすがに息はあがるし、汗もしっかり出てきます。
平地だけを歩いたときよりも確実に筋肉の疲労感があり、
運動になっていることがわかります。
持病がある方が無理をしてはいけませんが、
①息があがる
②汗がでる
③あぁ疲れた
となるくらいが運動になります。
筋肉保持のためにも、かならず毎日足を動かしましょう!
2022年、始まりました。
今年もみなさまの健康を祈ってシャンパンで乾杯です!
183弾
第183弾 レッカー2021.12月号
カラカラカラ…
ハイオクエンジンのはずが、まるで昔のディーゼルエンジンの音…
さらにミッションのつながりがスムーズでない!
そういえば1年前のディーラーさんとの会話
『そろそろエンジンなどオーバーホールしないと
他の部位まで一気にきますよ』
という言葉を思い出しても手遅れ。
レッカーを呼び入院となりました。
手遅れといえば、コロナ禍でがん検診を延期されている方々が
日本中かなりいらっしゃり、早期発見できずに、
最悪末期で見つかる状況に。
人間ドックなどの肺・胃・大腸検診はレントゲン・バリウム・便検査…
でも金城先生はもっと早く見つかる検査をします。
何かあれば結局CTや内視鏡検査をするので、
可能であれば最初から精密検査を案内します。
乳がんの超音波検査もすぐできます。
杏林堂クリニックであればCTなどすべてできるので、
最近は多くの方においでいただいています。
ご相談くださいね。
さて、22万キロの愛車の運命は…
私は手も足も出せないので祈るのみ。
シャンパン飲んで?待つことに…(汗)
182弾
第182弾 顎関節症2021.11月号
食欲の秋。
それは突然やってきました…
お酒のあてに山盛りの野菜の酢漬けをほおばり始めたその時
[ゴキッ]左の奥歯あたりに激痛が…
(虫歯?)そんなはずは。
冷静に痛みの元を探ると[あごの関節]が痛い。
幸いおとなしく噛んで大声を出さずに
上品に?様子をみたおかげで何日かで治りましたが、
先月の胆のう炎といい、半世紀使ってきた身体は
だんだん何か起こるものなんですね。
突然といえば、これから寒くなる時に多いのが
心筋梗塞・脳梗塞…
(不整脈を除き)原因は動脈硬化。
特に家族歴のある方は心配です。
まずは血管の中を、痛くないエコー(超音波)検査で
見てみましょう!
もし、プラークという病変があったならば
血糖・血圧の管理だけでなく、悪玉コレステロール・中性脂肪を
しっかり下げないといけません。
動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年度版をもとに
LDLを下げるスタチン、中性脂肪の新しいお薬、
そして血管を丈夫にしなやかに若返らせる高純度EPA製剤を
必ず飲んでいただきたいです。
母親にも飲んでもらっています。
さあて、あごも良くなったし、今夜もシャンパンと
京都の友人から届いた丹波黒枝豆…
ん?この枝豆、立派で分厚いのでそっと噛まないと(笑)
181弾
第181弾 胆のう炎2021.10月号
いま、金城先生は減量中。
マイナス7kg達成。
あと13kgがんばります!
ということで調子にのって、マイナス7kgのご褒美に暴飲暴食…
(あれ、胃が痛い…)
ありったけの胃薬が効かない。
またやってしまったか、アニサキス⁉︎
いや、お肉しか食べていない…
実は胆のう炎でした。
最近、くり返しているので、後輩医師からは
『私が胆のう取ってあげますよ、特別(日)に』
ある意味正しい提案ですが、暴飲暴食をしないための
[お守り]と考えれば手術しなくても…
というわけで丁重に(今のところ)お断りしています(笑)
お守りといえば糖尿病などの慢性疾患も、
合併症を起こさない程度のまずまずのコントロールまで持ち込んで、
あとは定期チェックをしているうちに
[がん]などの早期発見につながる方が
ものすごくたくさんいらっしゃいます。
定期的にチェックする大切さ、
そして楽しく美味しく食べて、
金城先生と一緒にダイエットもがんばりましょう!
今日も食事と運動がんばったので、
楽しい一日の締めくくりは、お守りのシャンパンで!
180弾
第180弾 パラリンピック2021.09月号
「痛みから解放されるために足を切断した」
陸上男子義足100m、ヨハネス・フロアス選手は自らの意思で足を切断。
怒涛の努力により歴史に名を残しました。
今回のパラリンピックは[多様性]
障がいのある方だけで15%、みんな違ってよい、
という多様性をあらためて感じました。
みんな違ってよい、といえば患者様もまたしかり。
我々は科学的根拠にもとづき、『普通は』を求めがち。
でも社会背景や人生がみな違うので、
一緒に話し合ってその都度決めたことが、その時点での正解。
『太っていてなにが悪いの?私はこれが標準』
内科疾患の発症やヒザに負担がかかることはわかっていますが
それもその方の自由です。
『でも、本当はやせたい』
これもありです。
科学の発展で血糖値を下げながら体重を減らす、
むくみやすい方にも効果のあるお薬もあります。
今は新しいお薬がいろいろあります。
『お薬に頼りたい』
そんな方々のお役に立てるかもしれません。
ぜひ楽しく生きるお手伝いをさせていただきますね。
最終日はいろんな競技の決勝・閉会式。
シャンパン飲みながらテレビにくぎづけでした!
179弾
第179弾 金メダル2021.08月号
競泳の大橋悠依選手が個人メドレーで2個の金メダル!
おめでとうございます!
他にも毎日のようにメダルを獲得する選手たちに、
やっぱり感動してしまいます。
大橋選手は体力的に厳しい練習メニューができず、
そのかわりフォームに徹底的にこだわり、結果を出したと。
やみくもに練習をしていたらメダルをとれなかったかもしれませんね…
素晴らしい監督との結実かと。
やみくもにといえば、
健康診断などで血圧、コレステロール値がひっかかり、
下げるためにとりあえずお薬を飲んで…
ただただお薬だけもらっている方が少なくありません。
大切なのは、合併症がないか?
あるならどうするか、が大切です。
今は動脈硬化を目で見ることができる時代。
定期的に血管の評価をしていきましょう。
なかにはまったく問題ない方もいらっしゃるので、
むやみにお薬を飲む必要のない方もおられます。
ぜひ一度いらしてくださいね。
そういえば大橋選手は鉄欠乏性貧血だったようで、
お母様のタンパク質作戦で治したとか。
今夜もハイライトを見て感動しながらシャンパンですね!