64弾
シリーズ生活習慣病 第64弾!2011.10月号
「サラダが消えた?」
「先生っ、緊急です!」
スタッフの声に急いで電話を代わると、
『あ…先生、○○です。30分前から胸が押し付けられるような状態が…』
と、聞きなれた患者さんの声。
間違いなく狭心症、手遅れになると心筋梗塞…
「昼間だからどの病院も大丈夫、すぐに救急車を!病院に着いたら、
そこの先生に、金城へ連絡してくださいと伝えてね!」
彼女の糖尿病は境界型ですが、若い頃は高血圧と高コレステロールを放置。
ここ数年の通院でやっと薬がマッチして良い数値になってきた、
10年来の飲み仲間でもある患者さん。
運ばれる病院宛に、診療情報のFAXをしたためていると、ほどなくコールバック。
ええ!?なんと本人から!?
『治まったから、まだ救急車呼んでないんだけど…』
んもう!バカモノー!!と、怒鳴りたくなるくらいの焦りを抑え、
救急車を呼びたくない気持ちを理解しつつも説得し、心臓の専門医の一人に緊急連絡。
さすが、いつも御信頼申し上げている先生だけあって、二つ返事でスタンバイ。
一刻も早く私を安心させたかったのか、まさかの速さでその先生からメールでの第一報が…
”心臓の一番大事な血管が、動脈硬化で50%詰まっていました。”
心筋梗塞をおこさなかったのが、不幸中の幸いでした。
その夜、入院中の彼女を除く、いつもの飲み仲間が集まり、
以前彼女自らが葡萄を搾ったというワインを開け、無事を祈りました。
翌日退院した本人に伝えると、
『そういえば、あの先生も金城先生の飲み仲間だとか言って(笑)』
糖尿病は境界型と軽くても、高血圧、高コレステロールなどの病気が重なると、
思わぬ大病を招くことがあるのです。
やはり日頃から食事や運動に気を配り、健康的な生活をするのが一番ですね。
そう思って、ランチに野菜サラダを買いにいくと、
ない!サラダがない!!もう売切れたぁ!!
世の中の皆さん、やはり野菜は健康の第一歩ですよね、お見事です。
じゃあ、プチトマトでも買うかな…。
スタッフの分も買うと喜ぶだろうな。