19弾
シリーズ生活習慣病 第19弾!2008.02月号
妊娠と糖尿病
妊娠・出産は女性にとって大変ハードな状況・・・
だからこそ、「お腹を痛めて産んだ我が子」は、この上なく可愛いのです。
無事に元気に産まれてきて欲しいものです。
そこで、どうしたら安全に妊娠・出産できるか簡単にお話ししましょう。
妊娠自体、母体の危険や奇形のリスクがありますが、
糖尿病が悪いとこのリスクがさらに高くなります。
そこで・・・
(1)糖尿病治療中の方
・出来るだけHbA1c(糖尿病の指標となる検査)を下げてください。
・妊娠前に医師に相談し、許可が出てから、計画的に妊娠されたほうが安全です。
・妊娠中は、場合によっては胎児の安全のために、インスリン治療となります。
(インスリン治療は、飲み薬と違い、薬の成分が胎盤を通過しないので、胎児に影響のない安全な治療法なのです。)
・HbA1cが高い状態で妊娠した場合、我々は非常に悩みます。
ナイーブな内容ですので、個々に相談いたします。
(2)肥満がある、または身内に糖尿病をもつ人がいる方
・妊娠中に糖尿病を発症したり、すでに境界型~完全に糖尿病を発症してる場合があります。
・随時血糖値が95mg/dl以上、またはHbA1cが5.0%を超えている場合は、必ず専門医とご相談ください。
・また、貧血があるとHbA1cは低目に数値が出てしまいますので、貧血についての精密検査が必要です。
いずれにせよ、赤ちゃんもお母さんも命がけの大仕事。
妊娠前から健康チェックを行い、万全の体制で元気な赤ちゃんを産みましょう!
我々も応援いたします!!