16弾
シリーズ生活習慣病 第16弾!2007.11月号
糖尿病のお薬(その3)
3.オイグルコン・ダオニール/グリミクロン/アマリール
我々は、食事をすると徐々に血糖値が上昇しはじめ、30分後にピークを迎えます。
それを、『インスリン』という、膵臓から出てくるホルモンが分泌されることによって、
血糖値を下げ、正常範囲内に保っています。
つまり、血糖値があがり過ぎないように調節するのが、このインスリンの役目です。
ところが、このインスリンの分泌能力(出る力)が低下したり、
効きが悪い状態になると、インスリンの必要量が不足し、
血糖値は高くなってしまいます。
今回ご紹介する糖尿病のお薬は、
糖尿病の薬のなかでもっとも有名な、SU(エス・ユー)薬というジャンルで、
膵臓に対して、「インスリン出ろ~」と、命令してくれるのです。
しかし、
〔食べない/食べてもいつもよりカロリーが少ない〕時には、
必要以上のインスリン量が出てしまい、血糖が下がりすぎる場合もあります。
これを、『低血糖発作』と、いいます。
よって、これらの薬を飲むときは、
・ 食べない → 薬を飲まない
・ 食べてもいつもよりカロリーが少ない → 薬の量を減らす
などの、調節することが必要になります。
また、運動量が増えたときも、前もって薬の量を減らしておかないと、
低血糖を起こす場合がありますので、この薬を飲みはじめる・飲んでいる方は、
主治医や専門医とよく相談しましょう。
当院を受診される患者さんも、春や秋はよく運動し、血糖コントロールがとても良い季節でしたが、
夏は梅雨と太陽が、冬は寒さと年末年始の宴会が敵となり、血糖コントロールが悪くなって
しまう方もいます。
逆に、この季節も元気に運動された方は、とても良い状態となっていますので、
是非とも室内や外でも過ごしやすい時間帯を選んでこまめに運動してくださいね。
きっとお薬が減らせますよ!