120弾
シリーズ生活習慣病 第120弾!2016.06月号
レガシー(遺産)
“grace under pressure”
その昔、ケネディ元大統領(JFK)が、
重圧の中、屈することなく、
気高さを貫いてみせたその指導力、
それを支えたガッツ!
キューバ危機のときに下した孤独な決断のおかげで、
世界は核戦争勃発の危機から救われました。
正しいと信じる道を行く勇気、
JFKのレガシーは、
キャロライン・ケネディ大使に確実に引き継がれ、
オバマ大統領の広島訪問という
新たなレガシーの誕生に貢献することとなりました。
糖尿病の研究でも『レガシー効果』といわれるものがあります。
ゆるく治療していた患者様と、厳しく治療していた患者様、
10年間の経過をみたときに、
結局は同じくらいの血糖コントロールになったとしても、
厳しくがんばった経験のあるほうに、合併症が少なかった。
つまり、早いうちに良くしておいたほうが
のちのち良いですよ、というお話です。
であれば、歳をとって糖尿病が悪くなるとしても、
可能なら“糖尿病なりかけ”(境界型)のうちに手を打てば、
かなりの確率で安心できるかと思います。
会社の健診でちょっとひっかかったけど…
と気がついたら、あっという間に
10年くらいたってから来院される方が少なくありません。
そしてそのときには、すでに動脈硬化が…
勇気をもって、早めに受診しましょうね!
それにしても、
JFKやオバマ大統領は大きなレガシーを残しましたね。
私も皆さまのためにがんばりますよ!