5弾
シリーズ生活習慣病 第05弾!2006.12月号
これまでお話ししてきた事を受けて、来院された患者さんの多くが血圧が高かったのに放置していた、
という状況でした。そこで、今回のテーマはズバリ「血圧はいくつにすればよいの?」 です。
外来にいらして測るとなぜかいつもより高い(白衣性高血圧)方、逆に家では高いのに病院では低く
出てしまう(逆白衣性高血圧)という方、さまざまです。実は外来での血圧はあくまで参考値、大切なのは家庭での血圧測定です。指や手首で測るタイプではなく、腕に巻くタイプを購入してみてください。
そして、重要なのは朝起きてすぐと寝る直前です。日常生活の中で、我々の血圧は大変上下しています。
昼間傷ついた血管は、夜中睡眠中に修復されます。寝る前や早朝の血圧が高いと動脈硬化が進み、いつか心筋梗塞や脳梗塞を起こします。そこで特に糖尿病のある方は130/80mmHg未満、尿タンパクが出ているような腎臓機能障害のある方125/75mmHg未満を目指さなければいけません。
けっこう厳しい!ですが守らないと将来必ずアクシデントが起こります。ちなみに成人の4人に1人が高血圧症です。減塩、減量、運動を頑張りましょう。