12弾
シリーズ生活習慣病 第12弾!2007.07月号
前回、むし歯予防には口のなかのアルカリ性と酸性のバランスを保つため、
1、間食はしない。
2、飲みものはお茶か水にする。
3、歯を正しく磨くことです。
と、注意点についてお話しました(これは糖尿病のためにも)。
今回は歯の自浄作用についてです。
我々が飲んだり食べたりすることで、その食物等が自然に歯の表面についていた
歯垢や食べカスを、ある程度こそぎ落としてくれています。
また、だ液の出る穴の近くの歯は常に、だ液より清められています。
このため、全く歯を磨かないのに、むし歯がない人もまれにいます。
とはいえ、口臭や衛生面などでは賛成できません。
「なかなかていねいに磨く時間がなくて…」と、いう方も多いですよね。
実はこの自浄作用、歯の部位により差があり、
「だ液が行きにくい所やあまり食事が通過しない『上の歯の外側と下の歯の内側、
奥歯の奥』は、むし歯になりやすいので、ここを重点的に磨けばむし歯になりにくい」
・・・と、知人の歯科医が教えてくれました。
確かに汚れやすいところですよね。
ちなみに、糖尿病の数値(HbA1c)が6.5%以上と、
あまりコントロールの良くない方は、
細菌などに対する抵抗力が弱くなるため、感染症にかかりやすいのです。
よって歯周病、むし歯で抜歯するには、十分注意が必要です。
治療する場合には、歯科医の先生のほかに、
我々糖尿病を診ている医師にも是非、お声を掛けてください。