55弾
シリーズ生活習慣病 第55弾!2011.01月号
「永遠の誤解 Part 2」
先月に引き続き、診察で繰り広げられてきた、
『永遠の誤解』と、いう名のよくある笑い話のご紹介、Part 2です。
永遠の誤解 その④ 「サウナ=痩せられる」
これは危ない!
「サウナに行ったら2kg痩せて…。」
とんでもないですー!!
サウナで減るのは殆どが『水分』です。
『2kg痩せた』のではなく、『2リットル分の脱水があった』ということです。
サウナで脱水を起こした某有名歌手のように、脳梗塞や心筋梗塞になりかねません。
入るなら、お水をたくさん飲みながらにしましょう。
サウナでは脂肪は数グラム落ちる程度です。
正しくは、「サウナ=(ホンの少し)痩せられる」、ですね。
永遠の誤解 その⑤ 「味噌汁をお湯で薄める=減塩」
「味噌汁は、お湯を足して薄味にしています。」
…これでは、味は薄く感じますが、結局塩分は1人前取ったことに…。
それより、具(野菜やキノコ)を多くすれば、自然と汁の量が減るので、
美味しく減塩が出来ますよ。
また、具が多いと、その素材のうま味が出るので、本当に美味しく味噌(塩分)の量を減らすことが出来ます。
美味しく続けられる減塩のコツです。
永遠の誤解 その⑥ 「病気=栄養不足」
昔、食糧難の時代は、”栄養不良”による病気が殆どでした。
主に、結核や肺炎などの”感染症”と言われる病気です。
だから、「私、”病気”なの?!じゃあ、食べて精をつけなくっちゃ!と、いう考えで正解でした。
しかし、現在の”飽食の時代”と言われる時代には、栄養の摂り過ぎ(偏り)による病気が殆どです。
糖尿病(1型糖尿病を除く)や脂質異常症など、”生活習慣病”と、言われる病気です。
よって、現代は、「私、”糖尿病なの?!じゃあ、食べ過ぎないよう気をつけなくっちゃ!」
と、考えて欲しいのです。
そして、自分は何をどのくらい食べたらよいのか、栄養士さんから説明を受けて欲しいのです。
これも、是非理解して欲しいなぁ…。