46弾
シリーズ生活習慣病 第46弾!2010.05月号
祖父 金城政亀
診察室のカルテ置きに、そのメモはありました。
”しばらく来院ナシ。その後他院(非専門)に通うも途中で中断…
心筋梗塞を起こし、救急車で…”
さらに、私宛に搬送先の病院からの紹介状が。
『ああ、この患者さまは、糖尿病の治療を自分でやめてしまい、
その結果、血圧や血糖値があがり、最悪の結果に…』
などと想像していると、なんと目の前にその患者さまが。
管理栄養士に付き添われながら、
「先生!もう(通院を)サボらないって約束していただきました。ねっ!!」
そうです。
命は助かったのです。
患者さんの照れ笑いに安堵し、「おかえりなさい、ところで何でサボっていたの?」と、伺いました。
皆さんの理由の第1位は、『うっかり忘れてそのまま』となってしまうことです。
そして、何となく行き辛くなって悶々とし、
理由の第2位である、『症状がないから大丈夫だろう』と、思ってしまい、
そのまま治療の中断へ…。
つまり、『癌(がん)』ほど怖くないのです。
糖尿病は、大半の方が無症状ですが、通院をやめてしまうと
心筋梗塞と脳卒中の合併症を起こす確立が高くなり、
実は大きな病気につながる怖い病気なのです。
絶対に途中で通院をやめないでくださいね。
ともあれ、通院と同じ位予防は大切。
食事と運動、医師の指示のもと、のんびり散歩をしてください。
私の祖父である金城政亀は、沖縄県の医師会長まで務めた努力家で、
孫の私にいつも「勉強も1番、遊びも1番を目指しなさい。そしてよく歩きなさい。」が、口癖でした。
当時から運動が大事を訴え、家の近所だけでなく、車で出かけてきれいな風景の所を散歩していたようです。
私も祖父の教えを守り、毎日1万歩頑張っています。
いつもポケットに入れてある歩数計がその証拠です(笑)!