45弾
シリーズ生活習慣病 第45弾!2010.04月号
通院という保険
「なんでそんなに血を採るの?」
糖尿病の患者さまが毎月通っていただいているなかで、我々は様々な項目を調べております。
肝・腎機能、LDL・HDLコレステロールに中性脂肪、尿酸、栄養状態、そして貧血など。
今まで大丈夫だから…と、思ったら大間違い。
毎月の変化を診ていると、「あれ?」と、『臭う』ことがよくあります。
精密検査をして、何も出なければ「笑い話」。
しかし、嫌な予感が当たってしまうことが…。
「発見が早かったから、処置も簡単ですみましたよ。よくあの変化で予想されましたね。」
と、紹介先の医師からお言葉をいただけると、褒められて嬉しいより、ホッとする瞬間です。
我々はスタッフ一丸となって、生活習慣病と戦い、動脈硬化から来る心筋梗塞・脳梗塞で
患者さまが命を落とすことがないよう、また、糖尿病に特有な合併症を起こさずに寿命を
全うできるよう、毎日真剣勝負をしております。
しかし、せっかく血糖値などが改善しても、もし癌(がん)で亡くなってしまったら元も子も…。
先日、「癌検診」で発見されるよりも、通院中に見つける方が多いという発表がありました。
毎月通っているからこそ、初期で見つけやすいのかもしれません。
特に男性は病院が大嫌い。
例えば、男性の貧血はかなりの確率で悪いものが隠れているので、必ず調べなければなりません。
だから、針を刺す天使の看護師さんを、悪魔と呼ばないでくださいね(笑)。