9弾
シリーズ生活習慣病 第09弾!2007.04月号
「前から気になっていました。今日は勇気を出して受診に来ました!」
こうおっしゃって、当院へ受診に来られる方が増えてまいりました。
と、当時に、例外なく糖尿病などの生活習慣病が見付かり、その後も通院されております。
でも、『今なら治せる!』と、いう方が殆どです。心筋梗塞・脳梗塞を起こさずにすむ段階で
早期発見・治療が行えているので本当に良かったと思っています。
さて、今まで糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満などのお話をしてまいりましたが、
もう1つ、意外に軽く見られがちな疾患が高尿酸血症(※)です。
「ちょっとくらい尿酸値が高くても…。」
「たまに痛風発作が起きるけど痛み止めの薬さえもらえれば…。」
いえいえ!最近は糖尿病などの疾患に加え、高尿酸血症も動脈硬化を進める ことがわかってきました。
また、尿路結石も起こしやすく、痛風発作同様大変痛い思いをします。
実は私も痛風家系。お互い食生活は注意が必要です。
採血結果を見てください。尿酸値(UA)が7.0を越えてきたら…
そのうち本当に痛い目に…
すぐに、”薬でコントロール”ではなく、まずは管理栄養士と相談しながら、
食事と生活の見直しで尿酸値を下げていきましょう!
- ※高尿酸血漿…プリン体を多く含む食事をとりすぎたり、プリン体代謝異常により、血液中の尿酸値が上昇してしまう疾患。関節炎、腎結石、腎障害を起こす。