あれから３年が経ちました。
直接的な災害・被害はなかったですが、
金城の記憶からなくなることはありません、
風化させたくありません。
そう、いつも心に留めて過ごしています。

ある日、10年以上私が拝見しているMさんが
「今度、サントリーホールで唄う」
ということでチケットが私のもとに届きました。
それも１万円札付きで…

[3.11チャリティーコンサート、０円、但し１万円以上の義援金を]

なるほど、Mさんの、金城に負担なきようにとのご配慮とわかり、
大変恐縮いたしました。

会場では義援金箱に皆さん１万円札を入れ、
係の方も笑顔で「ありがとうございます」のハーモニー。
カッコつけの金城も１万円、のはずはなく、
鞄に入っている“クリニック受付両替用袋”に入っていた
千円・５千円札をガシッとつかみ
『これでお願いいたします』と納めました。
「えっ、本当ですか？！ありがとうございます！！」
とかなり驚かれましたが、
この義援金が[夢を叶える力になる]のであれば、と、嬉しくなりました。

東日本大震災で孤児となった240人、遺児約2,000人…
子ども自ら選択した進路や希望を実現できるようサポートするために
(社)3.11震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構(3.11塾)に預けてまいりました。

コンサートでは、各界の著名アーティストが素晴らしい唄や演奏を披露し、
最後にMさんが合唱団として『丸い地球～♪』と熱演されました。

たびたび涙した、あっという間の三時間半、
見渡すとホールを埋めつくした2,000人のサポーター…
現地との温度差は当然ありますが、暖かさを肌で感じたひとときでした。

(分院)東林間かねしろ内科クリニックも今日のこの日、一周年を迎えました。
サントリーホールの客席では足りない、総勢3,000名を超える患者様に
定期的に通っていただいております。

丸い地球の上、被災地に陸でもつながっているこの地で、我々スタッフ一丸となり、
できるサポートをさせていただきたいと思います。

[患者様は我々スタッフと同じ家族の一員]の理念のもとに

2014.3.11
理事長 金城瑞樹