かねしろ内科クリニック
糖尿病・脂質異常症・肥満専門外来・甲状腺専門外来

《 かねしろ先生かく語りき~シリーズ ザ ・生活習慣病 》

  1. 第01弾~第10弾
  2. 第11弾~第20弾
  3. 第21弾~第30弾
  4. 第31弾~第40弾
  5. 第41弾~第50弾
  6. 第51弾~第60弾
  7. 第61弾~第70弾
  8. 第71弾~第80弾
  9. 第81弾~第90弾
  10. 第91弾~第100弾
  11. 第101弾~第110弾
  12. 第111弾~第120弾
  13. 第121弾~第130弾
  14. シリーズ ザ ・生活習慣病TOP
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  5. 第45弾
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  8. 第48弾
  9. 第49弾
  10. 第50弾

シリーズ生活習慣病 第41弾!

足を大切に…

先日、診察の合間に採血の様子を覗いたら、こんな会話が耳に飛び込んで来ました。

看護師 「はい、(採血)終わりましたよ、お疲れ様です。ところで最近体調などはいかがですか?」
患者さん「看護師さん、実はさぁ、足のタコをいじくっていたらジュクジュクしてきちゃって…。」
看護師 「ええっ!せっ先生ぇえ~!!」

看護師さんの絶叫が響くなか、素早く駆けつけ患者さんの足を診察すると、
皮膚の色は赤紫、タコの真ん中はグチュグチュに…。
まさに、放っておけば、『足の壊疽(えそ)』→『切断』のシナリオ。
私と看護師さんは青ざめ、無言の状態に。

しかし、患者さんは、「いやぁ~。こんな色も悪くなっちゃってね。いつもは平気なんだけどさっ。」
と、あくまで明るい口ぶり。

「いやいや、これは大変なことなんですよ。」と、コトの重大さを説明すると、
「そっ、それは大変!!何でも言うことを聞くので、足を助けて…。」
と、やっと事態を把握してくださいました。

幸い、すぐに処置したため事無きを得まして、足を助けることが出来ました。

糖尿病が悪い(血糖値が高い状態が続く)と、バイ菌などと戦う力の『免疫力』が低下します。
また、血の流れが悪くなるので、傷の回復が遅いのです。
普通なら知らぬ間に治る傷も、あっという間に悪くなり、正しく処置をしても
なかなか治らない、治りにくいのが特徴です。

また、神経障害(糖尿病の合併症の1つ)があると、『痛い』・『熱い』などの感覚が分かりにくいため、ケガをした事、こたつや湯たんぽなどで低温火傷(やけど)事に、気付きにくいのです。
そして、みるみるうちに足が…!
人によっては、かなりのスピードで悪化していきます。

日々の生活のなかで、『足』はとても大切な役割を果たします。
その足を、いつも大切にして欲しいのです。

帰宅時は必ず足を洗い、傷がないかを確認してください。
もし傷があった場合は、すぐ消毒をしましょう。
また、傷の程度にもよりますが、翌日は外来にかかるか、
近くの皮膚科に診てもらいましょう。

そして、普段から足を守る習慣をつけましょう。
・足を守るために靴下を履く。
・靴下の色は白か淡い色とし、傷(血)に気付きやすいようにする。
・裸足にサンダルは避け、靴下と靴を履くようにする。
・靴は、自分の足に合うものを。出来ればシューフィッターさんに選んでもらう。
・毎日足を洗い、清潔にする。
・足の観察(傷の有無、水虫、ひび割れ、皮膚の色や温度、外反母趾の有無など)を常に行う。
・カカトのひび割れなどの防止のために、保湿クリームで手入れを行う。
・水虫(白癬)がある場合は、皮膚科を受診し、完治するまで通院する。
・爪の手入れを、『正しく』行う(一度、看護師さんに聞いてください)。

など、いろいろ注意点はありますが、どれも生活に取り入れやすいものばかりです。

そして、やはり糖尿病を良くする事!
当院に受診する患者さまは、秋になると『果物(特に柿!)』、冬になると『お餅』の
食べ過ぎで血糖値があがり、糖尿病を悪くしてくる方が多いです。

食べるなら、よくウチの管理栄養士さんが勧めている、
果物は朝(または日中、夜はダメ)に片手に乗るくらいの量、
お餅は1食につき1個程度にしましょう。
そうすれば、毎日楽しめて、糖尿病も悪くなりません。

賢く、おいしく食べて糖尿病を良くしましょう。
もちろん、足も大切に出来ますよ。